面接の質問時間
緊張していた面接も終盤に差し掛かり、安堵感に満たされつつあるかもしれません。そんな時、面接官からこんな言葉が…。
「何かご質問ありますか?」
この時、それにどう答えるかによって面接合否の命運を分けてしまう事も少なくないのだとか。
「特にありません。」
確かに、きちんと説明がなされているのならばこれでも構わないかも。しかし、それでは働きたい!という意欲アピールには程遠く、後から出てきた時もなかなか申し出にくいものとなります。そこで、特に質問は出ないが…と悩んだ時は、
「すみません、見学などは出来ますでしょうか?」
と訊いてみましょう。
これは求人広告だけではわからない、職場の雰囲気をしっかり知るチャンスともなりますし、実際に見学をしてみる事で訊きたい事も浮かんでくるきっかけになります。
特に、看護師というのは何といっても現場主義なお仕事ですから、職場の人間関係や業務を実際に目にしてみる事は、とても大きな糧となる事でしょう。
また、この質問をされて面接官は特に嫌な思いはしません。むしろ働く前に嫌がる職場というのは、やましい事があるからこそ見せられない、というもしかしたらブラック企業である場合も。そういった裏事情を見極める為にもこういったお伺いを立てるのは大切です。
質問はあるか訊かれて、特に訊ねた方がいい質問は、やはり制度や福利厚生について。
お金の事が関わる事も多く、最初は若干「訊いたら悪いかな?」と思ってしまうかも。が、子育て支援や資格取得支援制度など訊いておいて損をする事はありませんし、少なからずいくらか不安を消す事は出来るでしょう。
もしも訊き方に悩んだ場合は、
「長く働きたいと思っているのですが、子育て支援などの福利厚生はどうなっていますか?」
と訊くと悪い気はしないといいます。女性の転職はライフイベントが多い分、条件がある就職先を見つけるのは大変だと思います。そういうときこそ、質問の時間を有効活用してください。
質問の時間というのは、隠れ意欲のアピールポイントであるといえる場所です。
以前働いていた職場と比較して訊いてみるのもいいかもしれませんが、その場合はあくまでも面接先を立てるように心掛けましょう。
面接は自分のやる気をアピールすると共に、職場を就職前に知れる最初で最後の時間。
緊張はするかもしれませんが、それは誰でもするのですから仕方ありません。その緊張にも負けず最後まで挑めてこそ、しっかりと面接官の印象に残る人材になるといえるでしょう。